泌尿器科に紹介状をいただいてから、すぐに他の病院(以下、リプロ)に転院しました。
リプロでも精液検査を行いましたが、結果は変わらずでした。
そこで、リプロの先生からはMD-TESEの手術を提案されました。
分かりやすく説明すると、手術用顕微鏡を用いて、精巣の中にある精子を1匹ずつ採取していく手術です。もちろん、精巣の中に精子が必ずいるなんて保証はありません。
ちなみに全身麻酔です。
(私は女性なのであまり分かりませんが、局部を切るのはだいぶ勇気と覚悟が必要なのではないでしょうか…。)
しかも、手術を受けた翌日には退院できます。
あれよあれよという間に、夫はリプロに転院してから3ヶ月弱でMD-TESEの手術を受けることになりました。
夫は初めての手術ではありませんが、ある意味プレッシャーのかかった手術ではあったと思います。
手術当日は、義母と一緒に待つことになりました。幸い嫁姑関係は良い方だと思うので、2人で待つことは問題ありませんでした。
待つ身も辛かったです。
無事に手術が終わると、眠っている夫が手術室から出てきました。
夫はそのまま病室へ。
私と義母は小さな会議室のような部屋に案内されました。
大げさかもしれませんが、人生で1番ドキドキした時間だと思います。
ドキドキ…
ドキドキ…
先生:〇〇さん、お待たせしました。
え〜MD-TESEの結果なんですが…
無事に精子が見つかりました。
(´;ω;`)
今なんて?
気付いたら義母と手を握り合っていました。
義母:よかったねぇ、〇〇ちゃん!!
私:はいぃぃぃ(´;ω;`)
ホッとした気持ちから、その後の先生の話を冷静に聞くことができました。
先生:ご主人は右の睾丸しかメスを入れませんでした。右の精巣の方が精子が見つかる可能性が高いので、そちらから切ることにしたのですが、顕微受精に十分な量が取れたので左を切るのはやめました。
(病院によって見解は違うと思います。)
はぁ…とりあえず一安心です。
でも、安心しすぎて、先生に精子がどれくらい(何匹)取れたのか聞くのを忘れました。泣
病室に戻ると夫は起きていました。
もう結果は知らされていたようで、思いの外あっけらかんとしていましたが、結果オーライです(*^^*)
リプロに転院して、私達夫婦に新たな選択肢が増えました。
精子が見つかった…
また別のスタートがきれる…
次は私の番です。
またまた余談ですが、リプロの先生には非閉塞性無精子症の患者で、精子が見つかる確率は4割程度とのことでした。
少ない確率の方に入って良かったです。